【A Street Cat Named Bob レビュー】読みやすいノンフィクションだった

読書

人生に絶望状態だったロンドン在住の主人公ジェームスが、たまたま出会った猫と暮らしはじめたことをきっかけに自分の人生を立て直していく実話です。

凝った表現や単語がなく、最後まで読みやい文章が続きます。

麻薬中毒から治療中の著者は、ロンドンのストリートミュージシャンとして何とか生計を立てていたのですが、そこに猫が加わり、生活に責任感もできて、という話です。

前半はボブに出会い、猫を連れたミュージシャンとしての生活が興味深く語られます。

中盤になると「しょせん猫を飼っている話だよなー」という感じで最後まで読めるか心配になったのですが、後半になると、再び話が動き出し、一気に読み終えてしまいました。

 

猫「ボブ」をつれて地下鉄の駅付近で演奏をしている著者に対して、ロンドンの人たちはいろいろな反応を示します。

好意的な反応を示す顔なじみの人、チップをはずむ観光客。

きつく当たる駅の職員、猫を買いたいという女性。

動物虐だと非難する女性。

 

結局ミュージシャン続けられず、その後ビックイシューの販売を始めます。

「ビックイシュー」はホームレスが路上で販売し自立を応援するための雑誌で、日本版も発行されています。

東京・大阪などではみかけることもありますね。僕もときどき買っています。

そこでも同業者の反感をかったりと良いことばかりではありませんが、やさしい駅の職員に出会ったりしながら自分のポジションを見つけていきます。

 

著者ジェームスは、ぎりぎりの生活をしているのですが、ロンドンには、生活にゆとりがない人でも受けられる獣医師がいるようです。とうか、そういう制度があるのでしょう。

登録された猫に埋め込むICチップの代金を分割してくれたりという話題も出てきます。

 

何年も合っていなかった母親との再開、もがき苦しむ断薬など、自立・更生への道を進んでいきます。

登場する猫ボブの変わった習慣も興味深いです。僕は4匹ほど猫を飼いましたが「この習慣はなかった」かな。

 

ジャンルはノンフィクションですが、すべて一人称で語られ、読みやすい小説のようです。

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