老眼鏡が近視や遠視のメガネと違い面倒なのは、手元のものを見るときだけしか使わないことです。
老眼鏡をかけたまま歩けず自動車の運転もできません。
メガネをつけたりはずしたり繰り返すので、どこに置いたのか分からなくなるわけです。
老眼鏡をつけっぱなしにするには遠近メガネが便利です。
視力が良くて裸眼で過ごしてきた人も、
- 遠くは「度なし」(近眼の人は近眼度入り)
- 近くは「老眼鏡」
の遠近にするとメガネをつけたり外したりしないで便利ですよ。
老眼の度数が軽いうちに遠近メガネを作る
度数が軽いうちに作ると慣れる
遠近メガネは、老眼の度数が軽いときに使い始めると違和感が少なく、早く慣れます。
遠近メガネは、メガネの下部の老眼から上部の近眼(僕は裸眼=度なし)までの度が連続して変化します。
上部と下部の度数の差が少ないほどメガネをかけたときの違和感が少なくなります。
軽い老眼のうちに遠近メガネに慣れてしまえば、のちに老眼が進み、レンズの上下の度数の差が大きくなっても対応しやすいです。
僕は約10年間で老眼の度数が上がり度の強い遠近メガネに替えましたが、最初にメガネをかけたときのほうが違和感を感じました。
遠近の欠点:ピントが合う範囲が狭い
遠近メガネは、遠距離の部分にくらべて、中間距離、近距離にピントが合う面積が狭くなっています。
以前の遠近メガネのようにレンズの境目が分かる作りと違い、現在の遠近メガネはシームレスになっています。
レンズの厚さや焦点を、レンズの下から上にかけて連続して変化させるための構造上の成約なのだそうです。
遠近メガネ用のレンズは何種類も発売されていて、レンズによりピントが合う」の面積が広いレンズも発売されています。
ただし、範囲が広めのレンズのほうが高価です。
近眼のレンズで、厚みが薄いレンズのほうが高くなるのと同じですね。
縦書きの文章を読みにくい
縦書きの文章を読むときに目線だけを動かすと、目線が上に行ったときはピンとが合わず、目線を下に動かしたときだけピントが合うことになります。
なので、縦書きの文章を読むときは、レンズの下の部分だけで文字を捉えるために顔ごと動かす必要があります。
僕はこれも最初は違和感がありましたが、慣れです。今では気にならなくなりました。
老眼の度が進んだら
慣れたら度が強くてもある程度利用できる
老眼の度が進むとレンズの度数の変化が大きくなるので、メガネをかけて目を移動させたときの変化が大きくなります。
さらに「中」「近」の部分でピントが合う範囲が狭くなるので使いづらくなってきます。
僕は、度数が低い状態から使い慣れていると思うのですが、レンズの度数を上げすぎるとメガネをかけたときにクラクラするので度数を低めに抑えました。
すると、細かな文字を長時間読むのが辛くなるというデメリットが出てしまいました。
遠近は短時間用に割り切る
老眼の度数が進んだらデスクワークやPC用に別の老眼鏡を用意したほうがストレスがたまりにくいですよ。
おすすめは、PCなどのデスクワーク用に、手元からPCの画面までのピントが合う「近近」です。
遠近メガネでも、もちろん手元の小さな文字は読めるのですが、長時間が辛くなります。
外出時には遠近メガネをかけっぱなしにして、オフィスや自宅に戻ったときには、近々を使うのがいいでしょう。
遠近と近々の中間の中近というレンズもありますが、僕は利用したことがないので感触がわかりません。
遠近に向いているフレーム
遠近メガネはレンズの度数が連続して変化するのである程度の距離が必要です。
高さが低いフレームだと、フレームに度数の変化を収めきれなくなってしまうんです。
これまで作った印象では、この制限はそれほど厳しくなさそうです。
なので「遠近用のフレーム」というのはありません。
フレームだけ別に買うのでなければ、その場で確認するのがいいでしょう。
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